京風とうふ料理 桂川
上島にある、久しぶりに昔ながらの豆腐を味わった。特有な臭いがしない、大豆の味がちゃんとする。それもそのはず、隣接するご主人の実家は大正初めから続くお豆腐やさん。父親が良質の大豆に地下水を使って作る豆腐が素材なのだ。「そのまま店を継ぐのも芸がないし、豆腐を生かした料理屋を目指そうと思って」調理師学校へ通う。市内の豆腐料理店で修行し、平成3年に開業した。
実家が豆腐屋の利点を活かし、固さの異なる5種類の豆腐を使い分けて、40種類あまりの豆腐料理を作る。たこ焼き封の「道頓堀揚げ」やマグロ節の糸づくりをのせたあんかけの「しぐれ豆腐」、「お好み豆腐」等々・・・飽きることがない。
冬場のおすすめは「湯豆腐」。シンプルなだけにごまかしがきかない。イオン水と父親の豆腐がここでは主役だ。「豆腐は湯の温かさで食べるぐらいがいいんです。」ふうふうと、ポン酢をつけていただく。崩れることなくしっかりしているのが実にやわらか。食後には、豆腐づくしにふさわしい豆腐アイスで締めくくりたい。
営業時間・・・17:00〜23:00
休 日・・・日曜日
湯豆腐 1人前 600円
相撲茶屋 龍ヶ浜
佐鳴台にあるお店。郷土力士としては戦後最高位を記録した元時津風部屋の関取、龍ヶ浜である。角界を離れてすぐに名古屋の先輩の店で3ヶ月勉強し、平成3年に店を開く。「お相撲さん量で出しますから、1人前が大人の2人分なんですよ。皆さん最初は驚きますね。」しかしこの量で牛、豚、鳥団子入り「横綱ちゃんこ」が3000円、牛なし「大関ちゃんこ」が2800円は絶対お得である。
いろいろ混ぜるのがちゃんこだが、ここでは肉と魚を混ぜない。そこが寄せ鍋と違うところだそうだ。根野菜を醤油味の鳥殻スープで煮た中に、鳥団子をスプーンで落とす。これがやりたくて足を運ぶお客もいるほど、楽しい食べ方だ。続いてのこりの野菜と肉を入れながら食べていく。鳥団子からネギ、ショウガ、ニンニクなどの風味がジワッと出て、味わうほどにうまみが増す。
他にも一品料理や宴会コースがあり、予約でお持ち帰りも作ってくれる。なお、今年7月には入野町に移転、より大きい新店舗で開業予定。今後がますます楽しみな「龍ヶ浜」である。
横綱ちゃんこ 2人前 3000円
営業時間・・・平日 17:00〜22:00
土・日・祝 昼 11:30〜14:00
夜 17:00〜21:00
(土曜は22時迄)
休 日・・・火曜日
北海の味 たいよう
小豆餅にあるお店。昭和48年の開店当時は、浜松で北海道料理を出す店はここだけであった。白みそ、酒、みりん、醤油にマル秘の調理を加えたみそダレをカツオとコブでとったダシでのばす。遠州人の口にはあわいからと、酒粕はあえて用いていない。
「北海鍋」は、石狩鍋にカニとエビが加わったもの。「普段は石狩鍋、給料日になると北海鍋にする人が多い。」と笑う。食べるほどに魚介類のうまみが知るに溶け込んでいくが、なぜか最後まで一定の濃さで味わえる。「白菜を1、2時間水に漬けておくんですよ。」煮詰まると白菜から水分が出てちょうどよくなるというわけだ。
北海道産の特大ホッケやルイベといった酒の肴の他に、生イクラをご主人が漬け込んで作る「イクラ丼」や「鮭飯」、定食などご飯ものも多いことから、週末は順番待ちが出るほど家族連れで賑わう。その人気の秘密は、メニューの豊富さとボリューム、値段の安さにあるが、奥さんいわく「自分に厳しく、他人に優しい」というご主人の人柄に引かれてくる人も多いに違いない。
北海鍋 1人前 1500円
営業時間・・・17:00〜21:00
休 日・・・月曜日
上海料理 華琳
富塚町にあるお店。昨年の春、気軽に上海料理を味わえる店として佐鳴湖畔にオープン!料理を受け持つのは、グランドホテル浜松「朱茂琳」の料理長のもとで10年間修行した若きチーフである。
台湾には150種類もの鍋料理があり、その中で一般的な家庭料理として知られる鍋をアレンジしたのが「台湾寄せ鍋」だ。ローチーという大人の鶏を骨ごとミンチにしてダシをとったすんだスープに湯通しした野菜をいれ、牛ロースをしゃぶしゃぶのようにバーベキューソースにつけて食べる。実際味わうと、バーベキューというより、あっさりした中華風。醤油をベースに卵黄、酢、ゴマ油など10種類ほどの調味料を合わせては寝かせ、1ヶ月ほどかけて作ったもので、やわらかい牛肉とスープのしみこんだ野菜にぴったり合う。
「素材の持っている味を大切にし、ここでしか食べられない料理を自分なりに作っていきたい」というチーフの思いが感じられる個性的な鍋である。この鍋は予約になるが、他にもその場で頼める土鍋料理があるとのこと。
台湾式寄せ鍋 4〜5人前 3500円
営業時間・・・昼 11:30〜14:30
夜 17:00〜22:00
休 日・・・月曜日(祝日の場合は火曜日に振り替え)
参考 浜松ぐるめ探偵団 vol.10 鍋編 より