当時の車の燃料は何か


 

 1765年にイギリスのジェームス・ワットが織物産業として蒸気機関を発明するとその4年後の1769年、フランスの軍人ニコラウス・ジェセフ・キュノーが蒸気機関で前1輪を駆動する3輪の砲車を試作した。「馬なし馬車」のもう一つの動力として、当時もっとも前進したものとして注目されていたのが電気モーターであった。しかし、操作が簡単で扱いやすい、将来有望な電気自動車も、他のパワーユニットにはない難しい問題を抱えていた。それは現在の電気自動車にも通じるもので、スピードの不足と航続距離の少なさ、そしてコストの高さであった。これらのために、電気自動車は数々の優れた利点をもちながら、自動車の主流になり得なかったのである。こうして蒸気・電気・ガソリンのうち、自動車用のパワーユニットとして将来的にもっとも有望で、かつスピードを求める人々の期待に応えることのできるエンジンを決める時がやってきた。その結果、ガソリンエンジン車の耐久性の高さが証明された。こうして車のエンジンはガソリンが主体となった。